最近読んで面白いなと感じた記事のご紹介させていただきます。この記事では、まじめで優秀な人ほど、昇進しにくい理由として以下3つの点を挙げています。
①達成したことより失敗がないことが評価される組織
②部下の成長が評価されない組織
③個人の業務量が可視化されていない組織
この記事を読んで次のことを感じました。
①達成したことより失敗がないことが評価
行政(公務員)や大企業はこの傾向が顕著です。 イノベーションが生まれにくいのもこれが原因のひとつです。新規事業は起業ほどではありませんが、9割以上が失敗すると言われています。 昇進や昇給に響くのであれば、当然リスク回避の考え方になります。
②部下の成長が評価されない組織
人事制度・人事考課に部下の育成は入れるべきだと考えています。会社を経営する上で、人材の能力は競争力の源泉になります。 逆に言うと育成をして組織全体の能力を上げなければ、競合他社に追い抜かれてしまう危険性があります。
③個人の業務量が可視化されていない組織
標準作業時間を作成して業務量を可視化することをオススメします。これができれば、リモートワークでも生産性を測ることができます。 残業をしていること自体を評価する方もいらっしゃいますが、本来的には業務量に対しての業務処理スピードや省力化の仕組みを構築することに対して評価をするべきだと考えています。
これらは、改善するのに労力を投入する必要がありますが外部に払うコストなく改善することが可能です。組織風土を改善しようとする際は、このように原因を考えた上で、その原因を取り除くような施策を考えていっていただければと思います。
投稿者プロフィール

- 中小企業診断士・MBA(経営管理修士)
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中小製造業、東証プライム上場オークション会社、産業振興系行政機関、人事組織コンサルティングファームを経験。法政大学にて経営管理修士(MBA)を取得後、中小企業診断士として独立開業。
東証プライム上場企業で研鑽したマーケティング戦略と施策実行、人事組織コンサルティングファームで培った人事組織領域を得意する。東証プライム上場企業にて事業企画を任されていた際は、3年間で営業利益を2倍(数億円規模)にまで伸ばすことに成功。
幹部研修、マネジメント研修、新入社員研修といった研修や人事制度構築、マーケティング戦略策定、実効性の高い現場施策から経営戦略レベルまでトータルした経営支援を行っている。
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